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2022年 年頭所感

2022年01月05日

『創業160年、さらにその先へ総力結集』

新年のスタートにあたり、ごあいさつ申し上げます。

コロナ禍が長期化する中、昨年10月の緊急事態宣言解除後、ワクチン接種と感染対策の継続により新規感染者は低位で推移しており、経済活動は通常に戻りつつあります。しかしながら、新たな変異株も確認されており、予断を許さない状況は継続されるものと思われます。コロナ禍により建設業界にも逆風が吹いていますが、一方で、Webを使った会議・検査など移動時間の短縮による業務の効率化は進んでいます。一長一短はあるものの、数年先の未来が一気に訪れたのではないかと感じています。この状況変化をチャンスと捉え、目標である『強固な経営基盤と高い収益力を持つ企業グループ』の実現に向け、総力を結集していきます。

建設業を取り巻く環境は、「2050年カーボンニュートラル」、「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」(21年度)、国土交通省の直轄工事へのBIM・CIMなどデジタル化導入(23年度)、また同省による現場の生産性2割向上(25年度)など、取り組むべき課題が山積しています。

その中でも「担い手確保・育成」と「生産性向上」は最重要課題であると認識しており、当社として生産性向上に対しては、IT関連の体制を整え、労働力不足に備えた建設DXへの取り組みを加速していきたいと考えています。今年2月から茨城県つくば市で稼働する「技術センターSOU」が、作業所の初動支援や競争力の源泉となる中核技術の開発、ICT技術の開発・普及、人財の育成・技術の継承などの役割を担い、大きな成果を上げることを期待しています。また環境問題に対しては、環境大臣との「エコ・ファーストの約束」に対しモニタリングを行うとともに、目標達成へ向けての実現性を高めていきます。各部署が連携し、あらゆる事業活動において前向きで継続的な取り組みを推進していくことで、企業としての総合力で社会的責任を果たしていきたいと考えています。

ここ数年、地球温暖化に伴う気候変動の影響で、大きな水害が列島各地を襲っており、今後も予想を超えた自然災害の頻発化・激甚化が懸念されます。災害時における社会基盤などの早期復旧や、防災・減災につながるプロジェクトへの参画は、建設会社としての大きな使命です。社会からの要請に応えるために、日々、技術と知恵の研鑽に努めてまいります。


当社は今年、創業160年を迎える節目の年です。昨年からの周年事業では、『その仕事が、誰かの未来になる。』をスローガンに掲げ、あらゆるステークホルダーに改めて感謝を伝えるとともに、ホームページに特設サイトも公開しました。創業の精神や数々の実績、各事業のものづくりへの想いなどを5本の動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。当社へのご理解をより一層深めていただくことができれば幸いです。

今年の干支は壬寅(みずのえ・とら)。厳しい冬を越えて芽吹き始め、新しい成長の礎になると言われています。ここ数年は新型コロナウイルスの蔓延で耐え忍ぶ年でしたが、今年はその状況を受け入れ、そして乗り越えて、新たな発展へつながる年とし、次の10年、さらにその先の未来に向かって成長していきたいと思います。

本年も倍旧のご愛顧のほど、お願い申し上げます。

社 長 平 間  宏