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「下水汚泥固形燃料化システム」の実用化
2013年04月22日
~ (財)下水道新技術推進機構の審査証明を取得 ~
佐藤工業は、福井資源化工株式会社と共同で、未利用資源の有効活用として、「下水汚泥固形燃料化システム」を開発しています。このたび、当システムを「SA法固形燃料製造技術」として、財団法人下水道新技術推進機構の建設技術審査証明を取得しました。 ※SA法とは、下水汚泥(Sewage-sludge)の好気性発酵物(Aerobic-fermentation)の略。
今後これを機に、当システムを全国的に営業展開していきます。
【 主な特長 】
1)発酵乾燥および固形化工程において、木質などの地域バイオマスや廃棄物などの活用も可能であり、地域の状況に合わせた幅広い事業展開ができる。
2)廃プラスチックの混合比を調整することで、固形燃料の発熱量の調整が可能であり、エンドユーザーのニーズに応じ、カスタムメイドの固形燃料が提供できる。
3)発酵乾燥処理物を廃プラスチックと混合して固化することで、ハンドリングの容易な固形燃料となる。
4)好気性発酵を乾燥工程に導入することで、臭気の成分となる物質を分解することによる臭気の低減化や、化石燃料による熱加温が不要となる。
5)好気性発酵処理を行うことで、製品の保管上の安全性が向上する。
【 費用的効果 】
プラント部分を極力省力化できるため、例えば、日量20 t/日処理施設における比較では、一般的な焼却施設より、施設建設費で6割、維持管理費で5割程度の削減が見込まれるほか、従来の炭化施設より、建設費・維持管理費全体で4割減が見込まれる(当社試算値による)。
【 ターゲット 】
下水汚泥処理費用の削減や未利用資源の有効活用、温室効果ガスの削減など、環境負荷の削減と循環型社会の構築に寄与する技術であり、今回の技術審査証明取得を機に、全国の自治体等に向けて営業展開していきます。