機電
トンネル工事において
重要な役割を果たす
機電職ならではの仕事の醍醐味。
機電
M.K.
2016年入社
東京支店 土木作業所
工学部電気電子工学科卒
さまざまな種類のトンネル工事に
携わることで
機電職として成長できた。
就職活動中に佐藤工業を知り説明会に参加。当時の機電課長から、ゼネコンの機電職の仕事内容ややりがい、他の業界では得られない魅力について説明していただきました。それまでは電力業界、鉄道業界などインフラ系を中心に就職活動をしていたこともあって、ここでの話は私にとってはとても新鮮でした。その後企業研究を進める中で、さまざまな難工事や大規模工事に取り組んでいることを知り「私もこの会社で大型プロジェクトに関わりたい」と思い入社を決めました。機電職が働く現場は、主に建設機械が多く使われるトンネル現場です。私は入社後に新幹線トンネル、道路トンネル、水路トンネルなど、さまざまな種類のトンネル工事に携わりました。工事における機械や電気設備の検討・計画、官公庁に提出する書類の作成、協力業者さんとの打ち合わせ、現場での施工管理などが機電職の主な仕事です。現場によって施工方式も掘削方法も異なり、必要な機械や電気設備は違うため、多くの現場を経験することで、成長できていると感じます。
機械や電気設備を確実に把握し
故障時にも即対応できる体制を整える。
現在は、電力ケーブルを設置するためのトンネル新設工事を担当しています。これはニュータウンの電力インフラを増強するためのトンネルです。シールド工法で掘削しており、全長3,790m、内径4.8mの洞道を予定の期日までに完成させることが私の役割です。機電職の仕事は、担当する工事にどんな機械や設備が必要かを検討し、その現場に最適なものを選んで計画を立てるところから始まります。施工中はそれらを運用、管理して工事を進めていきます。もし万が一機械が動かなかったり、電気設備が故障したりすれば、工事が止まってしまうため責任は重大です。そのため私は、扱う機械についてその都度よく理解することを大切にしています。トンネル工事の機械の種類は無数にあり、それぞれの機械によって作業手順が異なります。入社して間もないころは使用している機械について作業員の方に「これは何ですか?」「どういう仕組みで動くのですか?」と質問攻めにしていました。今思えばかなり迷惑だったかもしれませんが、そうすることで知識をつけていきました。その甲斐あって今では、事前に協力会社の方と綿密な打ち合わせを行い、現場の状況や機械の特徴から予め交換が必要になりそうな部品を把握し用意しておくなど、知識を活かし先を読むことで万全の体制で仕事に臨むことができています。
苦労した先に大きな感動があるからこそ
現場でのキャリアを歩んでいきたい。
トンネル工事では「機電屋さんがヒマなほど現場は平和だ」と言われます。裏を返せば、トンネル工事において、私たちの仕事がとても重要であるということを意味しています。掘進中のマシンにトラブルの兆候はないか、濁水プラントなどの付随設備は正常に機能しているか、配電盤に異常はないかなど、こまめに巡回して確認することがやはり肝要です。気を抜けない毎日ではありますが、工事が終わり、苦労を共にした作業員さんたちとできあがった構造物の中を歩くときの感動は、この仕事でなければ味わえません。私は現場が大好きなので、これからも現場で経験を積んでいきたいと考えています。今後のキャリアとして目指すは「機電出身の所長になること」です。高校も大学も電気科出身のため、土木を学んできた人と比べてどうしても基礎知識に差がありますが、そのため土木系セミナーに参加したり、展示会に足を運んで新しい技術に触れたりしながら、今は勉強を重ねています。必ずこの「所長になる」という目標を達成して、できるだけ長く大好きな現場でのキャリアを歩んでいきたいと思っています。
以前担当した現場がとても難しいトンネル工事で、施工中にいろいろなトラブルがありました。苦労が多かっただけに、貫通して暗闇の中に光が差し込んできたときの景色は今でも忘れられません。