INTERVIEW 06

構造設計

佐藤工業の構造設計だからこそ
味わえる成長感がある。

構造設計

A.O.

2017年入社
建築事業本部 構造設計部
建築・都市システム学修了

佐藤工業を選んだ理由

構造設計を選んだのは、
建築の中でも
根幹を決める
重要な仕事だと思ったから。

佐藤工業を知るきっかけとなったのは、大学4年生の時、授業の一環である2ヵ月のインターンシップを受け入れていただいたことです。その後大学院に進み、将来のキャリアについて悩む中で「裁量度の高い働き方がしたい」「建物をつくる上で根幹となる、構造を決める仕事がしたい」と考えるようになりました。構造設計の道を選択し、就職先を検討する際、学部時代のインターン先であった佐藤工業にご縁を感じ、入社することを決めました。入社後1年間は、富山県のマンション建築の現場で施工管理を経験。建築工事の流れを学ぶことができただけでなく、鉄筋の納まり方について実際に自分の目で見て感覚をつかんだり、設計図に修正があると手戻りが大きく施工に影響するということを経験したり、その後の構造設計業務に関わる重要なことを学ぶことができました。2年目で構造設計部に所属したのち、3・4年目にはBIM推進部を経験しました。ここでは、業務の効率化を進めるためになくてはならないBIM活用のメリットを社内にアピールすると同時に、活用マニュアルを自作して社内に展開する業務を行いました。

現在の仕事について、
またその魅力について

構造設計の方々との意見交換で
設計指針の引き出しを増やす。

現在は再び構造設計部に戻り、RC造の建築物の設計を担当しています。構造設計は、意匠設計を基に建築物の構造計算を行い、建物を支える柱や梁、壁などのサイズや形状、配置などを決定し、建築基準法に適合した建築物になるように設計する仕事です。構造計算ソフトを使って設計するので、同じ条件をもとにすれば誰でも似たような結果になると思われがちですが、実は人によって最終的なアウトプットは異なります。社内外の構造設計者と交流し、いろいろな意見を聞く機会も多いのですが、建築物の安全性を確保するという目的は同じでも、そこに至るまでの選択肢は無数にあり、各設計者がどの指針を選択するかによって出来上がる図面は全く異なることを知りました。私も「自分の考えに自信を持って設計できるようになりたい」と思いながら、日々の業務に向き合っています。まだまだ構造設計者としての経験は少ないですが、自分が担当した設計において「今回私はこういう理由で、この指針を選択し設計をしました」と上司に説明ができ、自分の考えを受け入れてもらえたときはとても嬉しいですし、この仕事のやりがいを感じます。

今後の課題や目標

資格を取得し、設計の経験をさらに重ねて、
自分の設計ポリシーを確立させたい。

設計事務所の構造設計や専門工事会社の構造設計など、同じ構造設計でも会社によって仕事の範囲が違うということも、社外の方たちとの意見交換の中で知ることができました。お客様のご要望を伺うところから、建物の引き渡しまで、建築の最初から最後まで関わることができるのは、ゼネコンの構造設計だけです。しかも、当社規模のゼネコンでは専門分野が細分化されていないため、一人の設計者が免震構造の建物にも、工場にも、そしてアリーナにも携わることができ、さまざまな経験が得られます。佐藤工業の構造設計だからこそ味わえるやりがい、成長があることを改めて実感します。私の当面の目標は、構造設計一級建築士の資格を取得することです。当社の構造設計部は資格の保有率も高く、先輩や上司は皆それぞれポリシーを持って設計の仕事をしていると感じます。私も、設計の経験を重ねて自分のポリシーを確立させ、構造設計のプロとして、これからも成長を続けていきたいと思います。

ONE DAY SCHEDULE 一日のスケジュール

08:30

メールを確認。設計協力をお願いしている専門業者さんからの連絡や、設計したものに関する上司からのチェックバックなど、内容はいろいろです。

09:00

部内で作業内容の打ち合わせを実施。主に情報共有を行います。

09:30

専門的な部分の設計協力を依頼している業者さんとの打ち合わせをします。

11:00

断面・配筋を決める前に、スラブ計算を行います。スラブとは、RCでつくられた床のこと。スラブ厚の確認、たわみの算定、確認をします。

13:00

午後からは二次部材の設計を行います。二次部材とは スラブや小梁などの地震力を受けない部材のこと。計算後に構造部材リストをつくるところまでが今日の仕事です。

16:00

計算内容をもう一度見直して、大きな間違いをしていないかどうか確認。上司のチェックを受けます。そのフィードバックに応じて計算を仕上げていきます。

18:00

退勤

私の好きな風景

道路を歩いていて、大きい杭や鉄筋鉄骨の部材を載せたトラックが走っているのを見かけると、「この時間にこの場所を走っているなら都内の現場かな?」「この杭の太さは超高層ビルかな?」「これはスパンが大きいから工場かな?」と、ついつい現場を想像してしまいます。実は、それが意外に楽しいです。

大きい杭や鉄筋鉄骨の部材を載せたトラックが走っている写真