設備施工
あらゆる製品や技術を組み合わせ
建物に魂を吹き込む。
それが私たち
建築設備エンジニアの使命。
設備施工
N.K.
2016年入社
北陸支店 建築作業所
工学部電子機械学科卒
施工管理の研修と多彩な設備の
積算業務を通して
設備設計の知識の幅を広げる。
研究室の教授から佐藤工業を紹介されたとき、「ゼネコンは土木や建築系の学生が行くところでは?」と思ったのですが、まずは説明会に参加することにしました。話を聞いていくうちに、電気設備をはじめとする建築設備を取り扱う設備職という仕事に興味が湧いて入社を志望しました。入社から最初の半年間は研修として病院を新築する現場で、建築工事全般の仕事を経験しました。内装工事が始まったばかりのタイミングだったこともあり、天井の中に隠れてしまう配管や配線などを間近に見ることができ、とても勉強になりました。その後は、電気設備の設計や積算業務の研修を受け、2年目からは東京支店の積算課に配属となりました。オフィスビル、マンション、工場などのさまざまな建物の設備積算業務に携わりました。空調設備一つとっても、マンションとオフィスビルとでは規模もシステムも異なります。さまざまな用途の建物の設備積算を経験したことで、知識の幅も拡がりました。
同じ職場で働くたくさんの人の
協力を得て、
建物に魂を
吹き込む仕事。
4年目からは設備の施工管理業務を行っています。建築設備がないと建物は使うことができません。建物を機能させる、それが私たち設備担当の役割です。建物によって異なる設備について細かいところまで神経を使い、一つひとつ確認していきます。例えば空調機や照明器具、ポンプなど、機器によって電気の負荷容量や種類が異なります。もしそこに間違いがあれば、空調設備が効かない、照明が点かない、水も出ないといった不都合が生じます。間違いに気付かないまま、天井や壁で隠れてしまえば、せっかく進んだ工事がやり直しになってしまいます。そのため私は、現場の巡回を徹底することにこだわり、そして現場全体の状況を把握することを何よりも大切にしています。作業所長をはじめとする建築職員との連携はもちろん、設計監理者、専門工事会社と連絡を取りながら、現場の状況に常に気を配り仕事を進めることが大切だということです。振り返ってみると、入社1年目から、現場研修、設備設計、設備積算、そして設備の施工管理と段階を踏んで幅広い業務を経験しました。この経験は、設備エンジニアというフィールドにおける自分のキャリアに大きく役立っていると感じています。
施工管理の仕事で技術を磨き
未知の現場にもチャレンジもしたい。
建築設備は、電気設備、衛生設備、空調設備、搬送設備、防災設備といった工事に大別出来ます。これらの工事を得意とする、各々の専門工事会社と打ち合わせしながら施工を管理していきます。私は、コンサートホールやタワーマンションなどの施工管理経験を経て、最近では金沢市内にオープンしたばかりの高級ホテルの新築工事の施工管理を担当しました。このホテルはスイートルームの13室を含め、総客室数が200室以上の大きなホテルでした。各フロアでレイアウトが異なり、当然フロアごとに設置する機器配置も異なるため、その分図面の確認や打合せが多くなり大変でした。ただ、建築設備が主体となって受けた消防検査をクリアし合格したときは、苦労の分だけ大きな達成感がありました。設計や積算の仕事もやりがいがありますが、実際に建物が完成して、設備が機能している様を見ることができる施工管理は、より大きな充実感や達成感が得られます。これからも、特殊な設備がある病院や大型工場など未知の世界にもチャレンジして、施工管理として技術を磨き、発注者から「あなたが担当でよかった」と言ってもらえるような施工管理を行っていきたいです。
遊びに行った先で、天井に一列に並ぶはずの照明器具が1台だけずれていたら、「天井裏は何かの事情があるのかな?」と気になります。職業病かも・・・(笑)。そんな施工者側の苦労が分かるだけに、自分が携わる建物で、照明器具が一直線にきれいに並んでいる姿は、見るたびにうれしくなります。