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技術とサービス
免震・制震工法比較
建物が地震時の揺れを緩和できる方法として、免震工法と制震工法があります。 その特徴比較を紹介します。
構造の特長
免震構造
- 建物の周期を伸ばす積層ゴムとエネルギーを吸収するダンパーを付加しています。
- 基礎免震又は中間免震が有ります。
- 居住性は制震より優れています。
- 地震対策、交通振動対策等に有効です。
制震構造
- エネルギーを吸収するダンパーを付加しています。
- 高層RC造のように重い建物の場合、各階にダンパーを設置します。
- タワーのように軽い建物には、最上階にダンパーを設置します。
- 風揺対策、地震対策、交通振動対策等に有効です。
適している建物形状
免震構造
- 塔状比(建物高さ/幅)が、4以下の建物が理想的です。
制震構造
- 塔状建物ものです。(風揺れ対策等)
特殊装置
免震構造
積層ゴム
- 天然積層ゴム
- 鉛プラグ入り積層ゴム
- 高減衰積層ゴム (鉛ダンパー+鋼棒ダンパー+すべり支承)
制震構造
ダンパー
- 間柱型極軟鋼ダンパー (風には、弾性設計)
- 粘性ダンパー (粘弾性ダンパー+オイルダンパー)
耐震性能
免震構造
- 耐震構造の30~50%(半分以下)に地震応答を 低減します。
- 家具、什器等の転倒破壊を防ぎます。 (ゆっくり揺れる)
- 耐震等級3(外力1.5倍)以上です。
制震構造
耐震構造の70~80%に地震応答を低減します。
・家具、什器等の転倒破壊の恐れがあります。 (激しく揺れる)
・耐震等級2~3です。
竣工後の維持管理
免震構造
定期点検(5年、10年、10年毎) および、臨時点検が必要です。
制震構造
点検フリー (大地震時には、自主点検をお勧めします)