SERVICE & TECHNOLOGY
技術とサービス
擁壁の耐震補強工法 ELウォール工法
概要
ELウォール工法は、逆T擁壁等を外壁とする貯水槽に対する大規模地震対策として開発した技術であり、地表から打設した補強杭とL型擁壁からなる新たな耐震補強工法です。(特許・商標登録出願済)
本工法は、外周部での工事を主体とするため貯水槽本体にはほとんど手を加えず施設を供用しながら施工できるうえ、深い掘削が不要なため安全性・施工性の向上や工期短縮・工費節減効果があります。
施工方法
- 貯水槽周囲に地表から補強杭(鋼矢板、既製杭等)を打設。
- 外周地表部を浅く掘削した後、補強杭を抱き込むようにL型擁壁を施工し貯水槽外壁と接合。
特長
供用しながらの施工
施設外周部における耐震補強工法であり、施設本体にはほとんど手を加えないため、貯水槽を供用しながら施工できます。
安全性および施工性の向上
地表部での施工が主体となるため、従来の補強工法のように施設本体の基礎部まで掘削する必要がなく、安全性や施工性が向上します。
狭隘な作業スペースでも施工可能
補強杭を鋼矢板とし圧入工法を採用することにより、狭隘な施工空間に対応できます。
工期短縮および工費節減
深い掘削が不要となるため、掘削・土留め・水替え・埋戻し等の作業が少なくて済むことから、工期の短縮や工費の節減が期待できます。
環境への配慮
補強杭を鋼矢板による締切り構造とすることで、貯水槽から不慮の漏水が発生した際に周辺地盤への拡散抑制効果を付与できます。また格子梁構造の地表基礎採用による周囲への植栽や壁面緑化への対応も可能です。
施工実績
- 50m角凝集沈殿槽外周擁壁耐震補強工事(K興業株式会社)